Shopifyのお客様セグメントを活用してアンケートを実施する方法

Amee Xu
December 23, 2024

目次

  1. 多様化する顧客層
  2. 一律アンケート実施の課題
  3. 表示セグメント機能の概要
  4. ストア成長のための活用方法
  5. 表示セグメント機能の活用事例

Shopifyなどのプラットフォームを活用したオンラインストアの運営において、顧客獲得のプロセスは大きく2つの段階に分けられます。

初期段階では、ほとんどの売上が新規顧客に依存します。

ストアが順調に成長すると、顧客層が多様化していることに気づくでしょう。徐々にリピーターが増え始め、それに伴って顧客層と顧客行動が変化していきます。

多様化する顧客層

上記の顧客層はそれぞれ異なるニーズを持っています。そのため、オンラインストアでアンケートを実施する際、1つのアンケートを全員に問いかけることは効果的とは言えません。抽象的に具体性に欠ける回答では、顧客行動または顧客体験の理解にはつながらないでしょう。

この課題を解決できるのがGojiberryの新機能「表示セグメント」です。

ShopifyでShopifyまたはPlusなど上位プランをご利用中のストアオーナーの方なら、Shopifyのお客様セグメント機能を使ったことがあるでしょう。Gojiberryの表示セグメント機能は、Shopifyのお客様セグメント機能を活用して、ターゲットを絞ったアンケートを実施できるようになります。

この記事では、表示セグメント機能の仕組み実施例メリットストアの長期的な成長に役立つ活用方法活用事例についてご紹介します。

アンケートを一律で実施する場合の課題

近年、多くのShopifyストアが顧客理解を深めるためにアンケートを実施しています。しかし、新規顧客およびリピーターに一律でアンケートを実施しているケースが多いようです。このようなアンケートの実施方法の問題点について考えてみましょう。

Gojiberryを開発する私たちも、開発初期は「顧客に対してアンケート実施する手段を提供したい」とシンプルに考えていました。しかし、開発を進めるにつれば、多くの事例から見えてきたのは「一律のアンケートでは顧客の本質的なニーズを捉えられない」「ぼんやりした回答が多く、具体的な行動に繋げられない」ということです。

以下のような、異なるニーズを持つ異なる顧客層の顧客がいると仮定しましょう。

同じ回答だったとしても、顧客の背景によってニュアンスが異なってきます。どのような顧客層の人がどのようなニーズを持っているのか、一律のアンケートでは理解が深まりません。

この課題に対する解決策が、「パーソナライズされたアンケート」です。顧客の属性や購買状況に合わせて質問を変えることで、より具体的で実行可能なフィードバックを収集でき、収集したデータを活用すれば、顧客それぞれに最適なマーケティングを実施することが可能になります。

表示セグメント機能の仕組み、実施例、メリット

表示セグメント機能を構築する際、特定のお客様セグメントにターゲットを絞ったアンケートシンプルに実施できるようにしたいと考えました。

表示セグメント機能の仕組み

  1. Shopify標準のお客様セグメント機能を使用
  2. Gojiberryアンケートを表示させたいセグメントを選択
  3. アンケートを公開して、ターゲティングの効果を確認

ターゲットを絞ったアンケートの実施例

表示セグメント機能のメリット

このように、パーソナライズされたアンケートを実施することで、具体的な行動につながるフィードバックを収集することができます。

ストアの長期的な成長に役立つ活用方法

表示セグメント機能を活用して、ストアを長期的な成長に繋げる活用方法をご紹介します。

1)より良い顧客インサイトを得る

表示セグメント機能を活用することで、抽象的な回答が目立つアンケートを大幅に改善することができます。顧客層に合ったアンケートを実施することで、アンケートをよりパーソナライズすることができます。

例えば、リピーター増加に課題を持つ場合、新規顧客に対してアンケートを実施することで、新規顧客をリピーターにするコツを掴めるかもしれません。

2)アンケート完了率の向上

顧客体験に関連性のあるアンケートほど、顧客は回答に積極的になる傾向にあります。実際に表示セグメント機能を使用してパーソナライズされたアンケートを実施したストアでは、アンケート完了率が20%向上したという結果が出ています。

3)マーケティング施策につながるデータ

収集した顧客インサイトを活用して、マーケティング戦略を策定・改善することができます。

例えば、クーポンや特典を希望する声が多い場合、次回のメールキャンペーンや広告でクーポンを配布することで、売上アップにつながるかもしれません。

4)顧客ロイヤルティと顧客リテンションの向上

パーソナライズされた顧客体験は、顧客ロイヤルティと顧客リテンションの向上につながります。長期的にストアが成長する上で、非常に重要になります。

表示セグメント機能の活用事例

1)新規顧客がリピーターにならない理由を把握する

課題

新規顧客の多くがリピーターにならない。

解決策

新規顧客にターゲットを絞って購入後アンケートを実施し、「ストアの使いやすさ」や「商品説明が分かりやすかったか」など質問する。

結果

新規顧客がリピーターにならない理由を特定。

顧客リテンションが向上。

2)リピーターのためにロイヤルティプログラムを設計する

課題

ロイヤルティプラグラムの開始を検討しているが、どのような特典が効果的か分からない。

解決策

リピーターにターゲットを絞ってアンケートを実施し、「どのような特典(インセンティブ)が欲しいか」など質問する。

結果

顧客満足度が向上。

リピート購入が促進。

3)顧客の言語に対応したアンケートを実施する

課題

顧客が世界中にいるオンラインストアを運営しており、アンケートを多言語したい。

解決策

表示セグメント機能を活用して、顧客の言語(英語、フランス語、スペイン語など)に合わせたアンケートを表示する。

結果

アンケート完了率が向上。

顧客体験が向上。

地域に合わせたマーケティング戦略を策定・改善

まとめ

オンラインストアの長期的な成長のためには、一律なアンケートでは限界があります。表示セグメント機能を導入することで、次のことが実現できます。

パーソナライズされたアンケートを手軽に実施できる「Gojiberry Plus」で、オンラインストアの長期的な成長の第一歩を踏み出しましょう!